いじめられた同僚の話 2
Bさんは、芸術と音楽を愛するユニークな人物でした。独自の世界の中で生きているようなところがあります。自由な発想から生じる個性的な回答がもらえるので、話していて楽しいです。
Bさんもまた、会社でいじめにあい、仲間はずれにされることとなった一人です。発端は、今年の夏のことです。もともと体の弱いBさんですが、夏バテで食事が喉を通らなくなり、自宅療養のために1か月半の休暇をとることになりました。Bさんは、体調不良で休む前には3人の派遣社員と一緒にお昼を過ごしていました。一緒に食事はしますが、あくまで仕事上での付き合いであり、好き好んで一緒にいるわけではなかったようです。あまり話の合わない様子でした。Bさんが休んでいる間も、他の3人は見舞いのメールひとつも送りませんでした。
Bさんが休み始めて約2週間経ったころ、3人は係長に呼び出されました。一度ぐらいはBさんにメールを送って様子を聞いてあげてほしいとの依頼でした。係長に頼まれたため、メールを送ることにした3人ですが、それぞれが送ったメールはすべて、あて先不明で戻ってきました。ところが、3人以外の同僚が試しにBさんへメールを送ってみたところ、メールは届き、すぐに返信も返ってきたのでした。3人は着信拒否されたと逆上し、大騒ぎしていました。
Bさんが復帰した後、3人は反撃に出ました。お昼休みの弁当を一緒に食べないことにしたのです。仲間はずれにされたBさんは、外の喫茶店で昼休みを過ごすようになりました。メールを拒否したBさんにも、確かに非があります。3人は、係長に頼まれた手前、プライドを傷つけられた気持ちになるのもわかります。しかし、そういう気分のときはありませんか? 誰とも話したくないとき、メールの返信をしたくないときです。体が弱っているときなら尚更、あまり人と接したくないときもあります。そういうときは、気持ちも落ち込みがちになりますよね。そっとしておいてあげる寛容さがもてないのでしょうか。自発的には見舞いのメールも送ることをしなかったぐらいの人間関係であるにも関わらず、それほど怒ることなのかわかりません。憤慨して仲間はずれにするほどのこととはどうしても思えないのです。
当人同士にしかわからない事情があるのかもしれませんが、それにしても傍から見ていて辛かったです。何だか、会社全体として、心のゆとりというか、寛容さを失っているのではないかと感じられる出来事でした。
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