パワハラ110番

これだけは良かった

職場でいじめをうけると、すごく傷つきます。会社に行くことが辛くなり、落ち込みはじめるとどこまでも落ち込んでいきます。職場でいじめられた経験は私にとって大変辛いことでしたが、ひとつだけ良い点がありました。

 

それは、自分に親切にしてくれる人たちに対して感謝の気持ちが起こったということです。ごく少数ですが、私の悪い噂が職場中に広がっていたにもかかわらず、いじめられる前と変わらず親切にしてくれた人もいました。そういう人がたとえ一人でもいれば、職場で働くうえで心の支えになります。

 

また、職場の外にいる理解者たちに感謝の気持ちが芽生えました。たとえば、家族、友人などです。職場では、私の欠点が徹底的な非難の対象となりました。自分の欠点は自分自身が気にしていることだからこそ、指摘されると大変辛いものです。そんな私の欠点を知りつつも、欠点をひっくるめて大切にしてくれる家族や友人は宝です。
個別の人間関係は永遠に続きません。退職、異動、どのような形であれ、職場の人とはいつか別れることになります。いじめられている間は、その状態が永遠に続くように思われますが、人生の中ではほんの短い間といえるでしょう。

 

大抵の場合、いじめる人とは、別れたきり会うことがないでしょう。それっきり、それだけの関係なのです。それに対し、家族や友人などの理解者とは、個人的な付き合いが長く続くことになります。そのような、人生の中で大切な人たちに、感謝の気持ちを抱きながら付き合っていける、より大切にできるようになるということは、人生の中で大変なプラスです。実際に、理解者たちとはつながりを強く感じられるようになりました。

 

この先、私の人生に、どのような展開が待ち受けているかわかりません。まだ失業中の私です。今後の生活について、不安がないといえば嘘になります。それでも、この辛い時期を支えてくれた家族や友人と一緒なら、未来に明るさを感じずにはいられません。このかけがえのない理解者たちを大切にし、感謝の気持ちを持って年輪を重ねていきたい。そんな思いに満ちています。

 

最後に、私をいじめた人たちについて、少しも恨みに思っていないことを言っておきます。彼女たちも幸せでないから、人を傷つけるのです。彼女たちにも幸せで、満ち足りた毎日が訪れますように。

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