いじめられた同僚の話 3
Cさんは、ベテラン派遣社員のグループに入っていました。ところが、ある日を境に一転して悪口を言われるようになりました。彼女が悪口を言われるようになったきっかけは、実に些細なことです。
それまでは、仕事帰りにグループのメンバーと連れ立って食事や映画に行くこともしばしばあり、社交を楽しんでいました。ところが、ある日突然、いじめられるようになりました。食事に行くときも、誘ってもらえません。仲間に話しかけても素っ気ない反応です。気づかないうちに何か悪いことをしてしまったのかもしれない、そう思ったCさんは、グループのメンバー一人一人を廊下で呼び止めて、自分が何か悪いことをしたのか尋ねました。しかし、誰に尋ねても「別に」との返答です。「特になにもないよ」と。
Cさんは納得がいきません。明らかに様子がおかしいのです。廊下ですれ違ったら殴る真似をされたり、廊下で悪口を言われたりします。グループのメンバーに同じ派遣会社から派遣されてきている人がいました。Cさんは、派遣会社の担当者に依頼して、原因は何なのか聞いてもらうことにしました。Cさんは、担当者の口からその原因を知ることになりました。原因は実につまらないものでした。
それは、カラオケの計画が原因でした。社内の気の合う人同士で、カラオケに行く企画が持ち上がり、Cさんが幹事をすることになりました。社内メールで参加メンバーを募り、だんだんと人数が増えていきました。大人数になると、その中に苦手な人が含まれることもありえます。参加者の中に「あの人が参加するなら私は行かない」と言い出す人が出てきます。それで、揉め始め、一旦計画は白紙に戻されることになりました。
Cさんの身内に不幸があり、幹事どころでなくなったこともあり、計画再開は進みませんでした。身内の不幸のことで頭がいっぱいだったCさんの態度を素っ気ないと感じた人が出てきたようです。悪いデマが流されるようになりました。Cさんがメンバーのボス格に対して「あの人が男性社員も参加しないと嫌だと言ったから、計画がうまく行かなくなった」との悪口を言っているというのです。それを聞いたボスが逆上して、グループから破門にしようと言い出したらしいです。
そんな悪口を言った記憶のないCさんからすれば、寝耳に水です。根も葉もないデマなのです。それなのに、Cさんに問いただすこともなく、そんなデマを信じる人たちの気持ちも理解できません。「相手にするのも馬鹿らしいわ」と、Cさんは呆れ、グループとの付き合いもなくなったようです。
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