パワハラ110番

会社でのいじめ 私の体験談6 「作り上げられる私のイメージ」

私という人間を自己分析すると、争いを避け、平和を好む性質です。人間なのでもちろん好き嫌いはありますが、苦手な人ともなるべく仲良くやっていきたいと考えます。短気かつ頑固で、しかも怒りっぽいところはあります。ついカッとなって言い過ぎてしまうこともあります。しかし、基本的に人を傷つけないように心がけていますし、他人の悪口は言わないように努めています。

 

ところが、会社の人たちが抱いている私のイメージは、まったく違っています。とっつきにくくて冷酷、自分勝手でわがままといったところのようです。会社でいじめられるようになってから、冗談を言ったり笑顔を見せたりすることができなくなっていました。心を許せる人がいないためでしょう。傷つけられることを恐れる心の作用で、目に見えないバリアを張っていたようです。なるべく目立たないように、発言しないように心がけていました。
そんな私を見て、会社の人たちは私のことを怖い人間とイメージするようになっていたようです。私のところに仕事の頼みごとをしに来る人は、ほとんどいません。ましてや、話しかけたり、冗談を言ったりする人もいません。

 

イメージが先行して、私の冷酷な人間性が形成されていきます。私自身ですら自分自身が冷酷な人間なのではないかと考えるようになりました。本当は人には親切にして、笑顔で接したいと思っているのです。冗談を言い合うのも大好きです。でも、その会社に入ってから、会社の人とどのように接してよいのかわからなくなってしまいました。何か言うと、それが原因でいじめや噂につながっていくように思えます。だから、誰と一緒にいても、リラックスできないのです。

 

ヨガのインストラクターをしている友人に、「体の硬さと心の硬さは比例している」と教えてもらいました。確かに、いじめをうけてからの私は、体の柔軟さがなくなった気がします。柔軟体操をしようとしても、筋がつっぱって思うように動きません。関節の動かない人形のようにカチカチです。いじめられる前はもうちょっと体もしなやかだった気がします。友人が言うように、心と体は本当に直結しているのかもしれません。やはり、私は会社の人がイメージするような堅物なのだろうかと、風呂上りに柔軟体操をしながら考えることもあります。しかし、柔軟体操を続けて少しでも体が柔らかくなれば、心の柔らかさも戻ってくるかもしれない。そう思うと、体操にもおのずと気合いが入ってきます。

 

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