■上司殿!それは、パワハラです
岡田康子 著 日本経済新聞出版社
「パワハラ」という言葉の生みの親である岡田康子氏の本。
言葉によるパワハラによって死に追い詰められた例、
被害者から加害者になってしまった例…等々、
様々な事例を交えながらパワハラの本質に迫っていく本です。
時代背景や被害者・加害者のパターン、職場状況、法律、自己チェックなど、
分かりやすい構成になっているので読み易いと思います。
自分が部下に対してしていた指導は、実はパワハラだったのでは…と、
自分自身について考えるキッカケになる本でもあります。
部下というよりは、上司の立場にある方々に手にとってもらいたい本。
特に管理職の方にはぜひ読んでもらいたい一冊ですね☆
■上司と部下の深いみぞ―パワー・ハラスメント完全理解
岡田康子 著 紀伊国屋書店
こちらも、パワハラ研究の第一人者である岡田康子氏の著書。
この本では、パワハラの定義からその周辺事情に至るまで、
詳しく説明してもらえます。
この本を読むと、
「パワハラは誰でも被害者・加害者になる可能性がある複雑な問題なんだ」
と改めて気づかされるハズ。
パワハラの複雑な構造についても説明されていますので、
「パワハラが会社の人間関係の中でどのようにして発生するのか」
一から学ぶことができます。
パワハラの発生を防止する意味でも、
この本の内容が非常に参考になるのではないでしょうか。
■知っていますか?パワー・ハラスメント一問一答
金子雅臣著 解放出版社
著者の金子雅臣氏は、東京都の労働相談員として活動されていたのだとか。
本書は、そんな著者の経験が生きた一冊に仕上がっています。
パワハラについてごく基本的な内容を網羅しているのはもちろんのこと、
用語に関して説明が書いてあるので労務管理の入門書としても役立つと思います。
実際にパワハラを受けた人のリアルな声も随所にちりばめられていますが、
中には思わず顔をゆがめてしまうようなことも…。
事実は小説よりも奇なりとはよく言ったものです。
同じ会社で働く仲間に対して、
こんなヒドイ仕打ちをできる人もいるものなんですね…。
とにかく読み易い本なので、通勤中や寝る前に
ボーっとしながら気軽に読んでみてはいかがでしょうか?
■パワーハラスメントなんでも相談
金子雅臣著 日本評論社
本書の特徴は、パワハラの判例が豊富に紹介されているということ。
実際の会社名を出して説明している項目もあるんですよ!
「えっ、この会社も!?」と思うような優良企業の名前も出てくるので
ビックリすると思います。
労働基本法と民法とのからみで、
「パワハラ行為がどの法律に抵触するか?」
ということついても丁寧に解説されていますので何かと役立つ本だと思います。
パワハラだけではなく、セクハラや労働問題の事例についても判例が豊富!
パワハラ問題に関して世の中がどんな動きをしているのか?
また、してきたのか?がよく分かる本です。
ただし、パワハラの基礎的なことについて学ぶにはちょっと情報不足。
あくまで、「判例を参考にして今後の出方を考えたい」という方に
オススメの本です。