パワハラ110番

パワハラの意味を正しく理解しよう

“パワハラ”という言葉は、今や
「聞いたことがない」という人はいないと言っても過言ではないくらい
メジャーな単語になりましたよね。

 

パワハラとは、「Power  Harassment」の略で、
「他者に対する、不愉快、もしくは威嚇的な態度」
「権力や地位を利用した嫌がらせ」といった意味で使われる言葉です。

 

「会社内で起こる人間関係のトラブル」として用いられることが多く、
一言で言うと「会社でのいじめ」といったところでしょう。

 

一般的には、上司が部下に対して、地位や職権を利用して
嫌がらせをすることと捉えられています。
しかし、場合によっては部下から上司、
同僚から同僚へ行われるケースも少なくありません。

 

パワハラと似たような言葉に「セクハラ」がありますが、
こちらは性的な嫌がらせを伴うハラスメント。
嫌がらせという意味ではパワハラもセクハラも同じですが、
パワハラはセクハラとは異なり、性別に関わらず起こるものです。

 

さて、このパワハラですが、言葉が持つ意味を理解する上で
注意しなければならないポイントがあります。

 

それは、あくまでも
「行為を受けた人にとって不愉快な行為である」という点。
つまり、何気ない冗談のつもりで発した言動が、
「それはパワハラだ!」と問題になってしまう可能性もあるということ。
そういう意味では、「受け取る相手次第」と言っても過言ではないでしょう。

 

“パワハラ”の産みの親は…?

今日では、すっかり市民権を得ている「パワハラ」という言葉。
パワハラは、職権などの“権力”を用いて人の人格や尊厳を傷つけ
雇用不安を与える最低の行為です!

 

しかし、一体いつ頃から用いられるようになった言葉なのでしょうか?
この言葉の意味や背景をよく知らないまま
「パワハラ!」と騒いでいる方も多いのでは…。

 

パワハラ=Power  Harassmentとは、実は日本で生まれた和製英語。
株式会社クオレ・シー・キューブ代表の岡田康子氏が造った言葉です。

 

現在では、過労死(karoshi)と共に海外でこの言葉が使われることもあるんですよ!
いずれも、日本の労働問題から発生した言葉。
決して、名誉なことではないのですが…(苦笑)

 

この「クオレ・シー・キューブ」は、企業のメンタルヘルスや
各種ハラスメント対策を支援する会社です。

 

「人々がいきいきと働ける職場づくり」というコンセプトの元、
研修やコンサルティング、調査といった形で
20年に渡って多くの企業をサポートしてきた実績を持っています。

 

各種研修プログラムについては公式HPを参考にすると良いでしょう。

クオレ・シー・キューブの活動とは

パワハラという言葉を生みだした岡田康子氏が代表を務めるクオレ・シー・キューブは、
これまでに1,200回以上もの研修を行った実績を持つのだとか。
受講生も、延べ6万人に上るといいます。

 

それだけ、パワハラやセクハラといった「ハラスメント」の問題を
真剣に考える企業が増えているという証拠ですよね。

 

言葉の正確な意味は良く理解できていないながらも、
「パワハラ」や「セクハラ」という言葉に対するダークなイメージは、
確実に就労者の間に浸透しているのではないでしょうか。

 

実際に研修を受けてみて初めて、
「こんな言動もパワハラに相当するんだ!」
…と驚いたという方も少なくないようです。

 

また、パワハラやセクハラは決して「自分には関係のないもの」ではなく、
誰もが被害者・加害者になり得るものだと気付く、
一つの良い“きっかけ”にもなります。

 

こういった意味でも、会社でハラスメントに関する研修がある場合は、
積極的に参加することをオススメします!