それは本当に「パワハラ」ですか?
パワハラという言葉が生まれた経緯、そしてその定義・判断基準について見てきましたが、では、今あなたが会社で受けている行為はパワハラと言えるのでしょうか?
パワハラについての議論の中で、必ずぶつかる疑問が「指導や教育とパワハラの境界線はどこにあるのか?」ということです。これは上司・部下の関係の中で起こることですが、上司の側からしてみれば「相手の成長を願って少々厳しくしただけ」というつもりでも、部下はかなりの精神的ダメージを受けていることがよくあります。特に、
・自分自身が優秀
・自分の業績について自信がある
・プライドが高く、人の意見を聞き入れない
…こういったタイプの上司は、部下の指導にもついつい熱が入りやすいようです。みなさんの職場にも、「歩くパワハラ」とあだ名を付けられている上司が1人はいるのではないでしょうか?
優秀であるからといって、マネージメント能力も備えているとは限りません。本人は指導のつもりで行った言動が、裁判では「過度な指導で、人格を否定する行為である」と判断された例も数多くあります。
ここでは、パワハラ行為とはどのようなものなのか、判例も交えながらより具体的にご紹介したいと思います。
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