パワハラ110番

勇気をもって行動する

そして私が、これらのT氏の訴えの全てを在職のままサポートしながら、H24 2月に何の反省も無い社の実態に対して労働局の助言・指導の申請を、後を追う形で行ったのが今回の戦いに勝つために考えたシナリオでした。
私の今回の申請内容は平成23年8月より上司である○○課長、○○係長、○○主任に対して、朝礼で怒鳴りつけたり、個別の呼び出しで「他の社員は自ら給料を下げると言っている」などの言葉で賃下げを強要するなどのパワハラを四回に渡って指摘し、精神的苦痛を感じるのですぐにやめるようにお願いをしていたが、一向にパワハラをやめる気配はないので、指導の申出をお願いするに至りました。

 

パワーハラスメントの存在には、多くの朝礼の録音によっても確認できる間違いのない事実ですが、平成24年○月○日の朝礼の際に○○係長が「お前ら何やってんだよ!こんな成績あり得ねえだろ!」と怒鳴ったことに関して、再三にわたりパワハラをやめてくれと伝えているということを告げると、「どこがパワハラなんだよ!」といい、部屋の社員20人ほどに向けて「今○○さんが今日の朝礼をパワハラだと言ってきましたが、どうですか?そう思う方はいますか?」と大きな声で威嚇しました。
わたしはなぜ大勢の面前でその様な事を言われなければならないのかと抗議しましたが、その後別の階での個別の話では、「だから労働局でもなんでも行けばいいって何度も言っているじゃないか」という、パワハラや法律なんか関係ないという態度を示しました。 〜以下省略〜

 

というようなものですが、
今回のパワハラを会社が認めれば、T氏の解雇は無効となり、認めなければ私がT氏に続いてあっせん→労働裁判→民事裁判の流れとなるでしょう。
 現在社内では、私は誰とも口を利かないほどの孤立状態となっており毎日の通勤も本当に心苦しいのですが、今週中には労働局の指導が入ってさらなる戦いが始まるでしょう。

 

 

ここで先ほどの問題点に戻りますが

 

 

1.なぜ、退職者は会社を訴えないのか

 

 私と同期で入社した約15人は、一年後にはわずか4人になってしまいましたが、退職者に会社を訴えようとする人間はいません。
私は会社に恵まれないというか、以前の会社でも本当にひどい不正と退職強要がありましたが、やはり訴えるという行動には相当なエネルギーが必要でした。

 

「負けたらどうしよう」とか
「お金と時間がどのくらいかかるのだろう」

 

という不安に神経をすり減らしましたが、今後の人生を考えて会社を訴えて辞職するという行動をとりました。
今回のA社に対する行動の場合は、次々と退職させられて先がない(終身雇用が見込めない)会社でのケースなので、在職であろうが関係は無いのですが、それでも将来の不安を考える方々は、パワハラくらいはと我慢するのでしょうか?パワハラは経済テクノロジーの分野で、非経済的な問題として取り上げられた問題のはずです。優秀な人材を放出し、職場のモチベーションを下げる。

 

私たちは会社に利益を上げるために最善の方法を考えるのですから、パワハラを軽く考える人間は団体での利益を考える点で能力不足で上司にふさわしくありません。退職後に行動する方は、労働局の助言・指導からあっせんでの解決まではノーリスクだと思いますから、申請書や陳述書のひな型や、具体的なマニュアルがあれば誰でも行動に移せると思います。

 

2.勤務年数1年にも満たない社員を次々と追いだす行為には全く生産性がなく、人件費や社員募集経費を捨てている行為でしかないのに、なぜ続けているのか

 

実はこれが理解できません。最初の3カ月くらいは営業成績なんて無いようなものですが、保険やなどと同じように縁故知人のネタが尽きた人間から退職強要は始まり、退職までの3〜4ヶ月はほとんど成績が上がらずにやめていきます。ほとんどが1年以内に姿を消していきますから、半年は何もしないで給料をもらっているのと同じで、これらの退職強要行為で会社の利益に繋がりそうな事実はまったくありません。パワハラ上司三人の頭が悪すぎるというだけの理由で100人以上の社員の生活が振り回されたのならば、情けない限りです。

 

私の行動には社内の陰口や批判は大きいかもしれません。「陰で文句を言って実際は上手く世を渡る」行為に私は興味がありませんが、世の中の主流とはかなりかけ離れているようです。弱肉強食ならば、弱いものは負けて捨てられるのが当たり前なのかもしれませんが、ならばそれを許せないという感情はなぜ湧くのでしょうか?私ははだかの王様に「あなたは裸ですよ」と言ってあげるのが大事な事だから、幼い時代にあの話を聞かされたのだと今も思っています。